札幌学院大学図書館ブログ

札幌学院大学図書館の職員が運営するブログです。

読めばあなたも図書館マスター!? 札幌学院大学図書館Q&A!

この記事は

過去に学生さんからいただいた質問に対して、図書館員の回答を掲載しています。

札幌学院大学図書館では、毎年度、主に1年生に向けた図書館ガイダンスを行なっています。それが「情報リテラシーガイダンス」。講義内で時間をいただき、図書館の利用方法について、図書館員が詳しくお話します。前期後期の年2回実施しています。
このガイダンスでは、講義後に学生の皆さんにアンケートをお願いしています。ガイダンスの内容や図書館について、疑問・質問などがあれば自由に書いていただき、その回答を本ブログの前身であるFacebookでお答えしていました。この記事はその回答を一部修正したまとめです。

※掲載に当たり、一部質問の表現等を変更しています。また、回答当時から状況が変わった事項については、現在の情報を掲載しています。

※関連する記事を新たに書いた場合は、リンクを追加する予定です。

それではさっそく見ていきましょう!

 

1.図書館に関すること

Q1. 図書館には何冊くらいの本があるの?

 視聴覚資料などもあわせて、現在約65万冊の蔵書があります。

Q2. 江別キャンパスにはどれくらい本があるの?

 江別キャンパス*1だけで50万冊以上の蔵書があります。
 新札幌分館は、キャンパスに設置されている経済経営学部と心理学部の学習・研究に関連する資料のみを所蔵し、江別本館ではそれ以外の分野を所蔵しています。

Q3. 図書館を利用している人は多いの?

 本学図書館の利用者数は1日平均約300人年間でのべ9万5千人になります(2022年度)。大学での学修に図書館は欠かせない場所です。どんどん利用してくださいね!

Q4. 図書館でレポートや、勉強している学生もいるの?

 もちろんたくさんいます! 特に図書館のサイレントゾーン(江別なら第2,第3閲覧室、新札幌ならガラスで区切られている部屋)は静かな環境で集中したいときにおすすめです。ぜひご活用ください。

Q5. 図書館内の地図や、書架の配置図が見たい/開館日程や開館時間を調べたい/貸出(期限、冊数、長期休暇中の貸出)について知りたい

 図書館ホームページの「利用案内」「書架案内図」「図書館配置図」「開館カレンダー」に掲載されています。スマホからアクセスする場合は、画面上部右端のハンバーガーメニュー(三本線のアイコン)をタップすると表示されます。どうぞご確認ください。

ハンバーガーメニュー(スマホ画面イメージ)
Q6. OPACにログインするユーザIDとパスワードは?

  「マイライブラリ」機能*2は、情報ポータルと同じユーザIDとパスワードでログインできます。

Q7. 図書館内では自主学習スペースはある?

  一人で静かに資料の閲覧・学習するためのスペースとしては、Q4で紹介したサイレントゾーンがおすすめです。

 また、グループディスカッションやプレゼン練習のためのスペースとしては、江別本館のラーニング・コモンズ、新札幌分館のアクティブゾーンがあります。ぜひご活用ください。

Q8. 図書館を利用する上でのルールを教えて!

 主な利用ルールは新入生ガイダンス*3でご案内したとおり、
 ・館内は原則飲食禁止(ふたがきちんと閉まるペットボトルのような容器のものは可)
 ・アクティブゾーン以外のスペースでの私語はNG
 また、図書館は基本的に研究活動・読書のための場所なので、お昼寝したりゲームをしたり……といった目的でのご利用はご遠慮ください。

Q9. 図書館にある本すべてを手作業でチェックしているの? OPACで検索する際のコードは全ての本に付けられているの?

 図書館が購入した本は、すべて職員が一冊ずつバーコードを貼り、内容を確認し、データベースに登録しています(これらをすべて自動でやってくれる機械は今のところ存在しません)。一冊一冊が大学の大事な資産なので、厳密に管理されているのです*4
 またそうしなければ検索できず、どこにどんな本があるのか誰にも分からなくなってしまいますからね。

2.利用・サービスに関すること

Q10. 購入希望はどんな本でもいいの? どこに頼めばいい?

 授業とは関係ない小説等でももちろんOK! 本学の図書館にはライトノベルもたくさんあるんですよ。

 図書館カウンターでお申し出ください。「購入希望図書申込書」をお渡しします。

Q11. 予約した本を借りたり返したりするときはどうすればいい?

 予約した本が借りられる状態になったかどうかはマイライブラリから確認ができます。
 借りられる状態になっていることを確認したら、図書館入口の掲示板に貼ってある自分の学籍番号が書かれた付箋を取り、カウンターへお持ちください。貸出手続きには学生証も必要ですのでご準備を。
 予約本の保留期間は一週間です。速やかにカウンターへお越しください。
 返却の際は、通常の貸出と同じようにカウンターへお持ちください。

Q12. 本の返却期限日に体調が悪かったり、感染症に罹患した可能性がある場合はどうしたらいい?

 体調が悪いときはゆっくり休みましょう! 感染症に罹患したかも? と心配になったときも同じです。
 体調や状況が万全になったら、返却しにいらしてくださいね。

Q13. 自分で調べてからわからないところを直接質問したいんだけど、いい?

 もちろん分からないことがあればどしどし質問してください! メールでの質問も受け付けています。
 tosyo_ill★ims.sgu.ac.jp(★印を@に変えてください)

Q14. 返却時はどのようにして返せばいい?

 図書館のカウンターに返却する本をお持ちください!
 図書館の開館時間中に来られない時は、返却ポストも利用できます。

Q15. 他の図書館の本を図書館を通して借りられるという説明があったと思うけど、自分の趣味で読みたい小説なども取り寄せてもらえるの?

 本学にない本を、他大学等から取り寄せるサービスのことですね。もちろん授業や課題とは関係ない趣味の本でもOKです!
 小説などは、最近発売されたものであれば購入希望を出して本学の図書館に入れることもできるので、ぜひご検討ください。

Q16. 万が一機械の使い方で分からなくなってしまったら、図書館の人に聞けるのかが心配。

 図書館の職員はもちろん、場合によっては電子計算機センターやサポートデスクのスタッフが教えてくれます! 分からない……と思ったときはぜひ声をあげてください。周囲の誰かが助けてくれます。

3.取り扱っている資料のこと

Q17. 新聞の取り扱いは何種類?

 本学で閲覧可能な新聞は、朝日新聞毎日新聞読売新聞北海道新聞日本経済新聞日経産業新聞日経MJ(流通新聞)日経金融新聞日本農業新聞しんぶん赤旗The Japan Times Alpha計11種です。*5

Q18. 英字新聞はある?

 図書館では「The Japan Times Alpha」を購買しています。ただし販売方式の都合上、図書館で配架されるのは発行から数日経ってからになってしまいます。ご了承ください。
 英字新聞の「The Japan times」の記事を元にして編集された英語教材『The Japan Timesニュース ダイジェスト』(音声CD付)もあります。ほかにも図書館では英検やTOEICなどの検定対策資料も揃えていますので、英語学習にお役立てください♪

Q19. 明治時代の新聞、実物はある?

 明治時代の新聞が閲覧できるということに驚き、興味を持ってくれた学生さんが多かったようですね。
 残念ながら明治時代の新聞原紙は所蔵していないので、CD-ROMや縮刷復刻版での閲覧のみとなります。
 ちなみに、本学で所蔵している最も古い資料はなんと江戸時代後期! 古い文献を保管するのも図書館の大切な役割のひとつです。

Q20. 電子書籍はありますか? リクエストすることはできる?

 本学では、2種類の電子書籍利用サービスを契約しています。電子ブック Maruzen eBook Library電子図書館LibrariE (ライブラリエ)です。図書館のホームページからアクセスできます。それぞれ違う本が利用できますので、見比べてみてくださいね。
 電子書籍のリクエストは利用できるようになるまでに時間がかかったり等様々な制約があるのですが、紙媒体での購入希望ならすぐに対応できますのでご検討ください!

Q21. 図書館に漫画はあるの?

 本学の図書館は、授業で使うような学術書のほかにも軽い読み物を多く揃えているのが特徴です。漫画本だけを集めた展示を行なったこともありますよ。

 『ゴールデンカムイ』や『健康で文化的な最低限度の生活』、『フルーツバスケット』といった漫画もありますし、「漫画で読む〇〇」のような歴史や有名な小説等を漫画化した作品もあります。

Q22. 野球関連の書籍を置いてほしい。

 野球関連の本は江別キャンパスの各所在にあわせて約400冊程度あります。分類記号783.7のところを探してみてください。

 自分が読みたい本がない場合は購入希望を出すか、他大学から取り寄せて利用することもできます。

Q23. スポーツ雑誌なども置いてほしい。

 スポーツ雑誌は「週刊ベースボール」「サッカーマガジン」「月刊バスケットボール」「Number」の4タイトルが利用できます。

Q24. おすすめの小説はある?

 図書館では職員による展示コーナーや、図書館報「書林」、図書館ボランティア*6スタッフによるおすすめ本の紹介などを通じて、小説を含む様々な分野の本を紹介する取り組みを行っています! ぜひ見てみてくださいね。
 ちなみに、小説を所蔵しているのは江別キャンパスのみです。

Q25. おすすめの本などをホームページなどでも見れるようにできたらいいな。

 貴重なご意見ありがとうございます! これから当ブログでもおすすめ本の記事をアップしていきますので、楽しみにお待ちくださいね。

 現状としては、図書館ホームページの「教職員リレーエッセイ」のコーナーで本学教職員による本に関するエッセイを掲載しています。興味があればぜひ読んでみてください!

Q26. 著作権について勉強したい。

 著作権法に関する資料は分類記号021.2です。関連図書が集まっているので、ぜひ活用してください。ほかにも分類記号816.5には論文やレポートの書き方について教えてくれる資料がまとめてあり、参考・引用文献の扱い方について記載があるものも。

 図書館内にあるコピー機*7の前には、著作権法の一部を抜粋したポスターが貼られています。図書館の資料をコピーするときは遵守してくださいね。

 著作権法原文が読みたいときは「e-Gov(イーガブ)」を利用しましょう。
 総務省行政管理局が運営する行政情報のポータルサイトです。「e-Gov法令検索」から著作権法全文を読むことができます。

4.検索に関すること

Q27. OPACは大学でしか使えないの?

 OPACはネットワークに接続された端末ならどこからでもアクセスできます! ご自宅のパソコンやタブレット、お手持ちのスマホからでも検索できますよ!
 ただし、大学のネットワーク外からCiNiiにアクセスすると、SGU OPACのボタンがなかったり、マイライブラリと連携していなかったりするのでご注意ください(もちろん検索はできます!!)

Q28-1. CiNii Research、NDL ONLINEやGoogle Scholarにて検索結果として表示される論文にはどんな違いがあるのか。対象範囲はどう違うのか。

 CiNii Research国立情報学研究所(NII)が運営する学術情報検索データベースです。2022年にCiNii Articlesを統合し、現在の形になりました。CiNii Articles・CiNii Booksの他、独立行政法人科学技術振興機構の「J-STAGE」、国立国会図書館(NDL)の「雑誌記事索引データベース」など複数のデータベースを収録し、いっぺんに検索できるようになっています。*8

 NDL ONLINEはNDLが所蔵する資料と利用できるデジタルコンテンツを検索・申込ができるサイトです。論文以外も含むあらゆる媒体を横断検索できますが、論文書誌の対象範囲としてはCiNii Researchに含まれます。

 Google ScholarGoogle検索の学術情報に特化したものと考えてください。CiNii ResearchとNDLは主に日本国内で発表された論文が対象であり、かつ情報源が明確であるのに対して、Google Scholarはインターネット上に情報があるすべての文献(論文・図書)が対象範囲になっています。そのぶん論文のバージョンやリンク元の確認など注意が必要になるため利用には知識が必要です。日本語で書かれた文献を探すなら、優先して使うメリットは少ないかもしれません。

★各種データベースの特性などについてはそれぞれ「ヘルプ」や「概要」などのページで解説されていますので、そちらもご参照ください。

Q28-2. これらの検索方法は、OPACとのリンクはされていないのか。

 本学の蔵書検索OPAC相互的にリンクされているのはCiNii(Books, Research)だけです。OPACの画面でNDL Searchの検索結果は表示されますが、NDLの各種サイトとマイライブラリは連携していませんので、まずはCiNiiの利用をおすすめしています。CiNii以外で文献を見つけたときはマイライブラリの「新規申し込み」から書誌情報を入力して依頼してくださいね。

Q28-3. 同じ国で出された論文でも検索できるものとできないものがあるのではないか。

 もちろん、データベースによって対象分野・範囲が違いますので検索結果も異なってきます。たとえば医学系専門のデータベースである「医中誌Web」で人文学系の論文を検索してもヒットしませんよね。

 また「検索できる」が書誌情報までか、本文情報(へのリンク)までかで言うならば、「CiNii Researchの検索結果(とCiNii Booksでの掲載誌のページ)では本文公開へのリンクボタンがなかったのに、学会のHPなどを調べると全文公開されていた」という事態もまれにあります。CiNiiも完璧ではないからです。

 ただし「有料のデータベースでのみ全文公開されている論文と同一の論文データが、別サイトでは無料で公開されている」ということはほとんどありえません。もしそのようなサイトがあれば、著作権法に違反したサイトであるか、論文のバージョン違いである可能性が高いでしょう(Google Scholarではこういった情報も拾ってしまうので注意が必要です)

Q29. 著者名でも検索することはできる?

 OPACで図書を検索するとき、CiNii Researchで論文を検索するとき、著者名で検索することももちろん可能です。①簡易検索の検索窓に著者名を入力するか②詳細検索の「編著者名」もしくは「著者名」の項に入力してください。

 たとえば「夏目漱石」と入力した場合、①は漱石が書いたもののほか、漱石について書かれたものも検索対象になります。②は漱石が書いたものだけが検索対象になります。うまく使い分けてくださいね。

Q30. 関連ワードで本を探すのに時間がかかる……もっと早く探す方法を知りたい!

 検索結果を絞り込む方法についてご紹介します。

複数のキーワードを入力する:スペースで区切って複数のキーワードを入力すると、そのすべてのキーワードを書誌に含む本がヒットします。つまり入力するキーワードを増やせば増やすほど検索結果は絞り込まれます。

他の条件で絞り込む:検索結果の左側に表示される「絞り込み検索」を併用すると、出版年、件名・キーワードなどいろいろな条件で絞り込むことができます。

 ガイダンスでも説明したとおり、データベースを使いこなすには何よりも適切なキーワードを選択することが最も重要で、また難しいことでもあります。

Q31. 図書館を見学したとき漫画本も置いてあったように思うんだけど、蔵書検索OPACで検索したとき漫画本は表示されなかった。漫画に限らず、検索時にそのような書籍が表示されない条件があるのか知りたい。

 OPACでヒットしなかったのは、入力したキーワードが適切ではなかった可能性があります。情報リテラシーガイダンスでもご説明したとおり、入力したキーワード完全一致する単語が含まれる書誌を持つ資料だけがヒットする仕組みになっているからです。別のキーワードを入れて検索し直してみましょう。それでもヒットしないときは、カウンターで訊いてみてくださいね。

Q32. 本の名前をそのまま検索したら何もヒットしなかったときがあったが、そのまま検索するのはヒットしない原因になりうる?

 本のフルタイトルをそのまま入力することは、通常ヒットしない原因にはなりえません。
 タイトルをそのまま入力したはずがヒットしなかった……ということは、もしかしたら入力や変換に間違いがあったのかもしれませんね。
 たとえば『すずめの戸締まり』を検索するとき、「すずめの戸締り」と入力するとヒットしません。「戸締まり」と「戸締り」は別の単語と認識されるからです。

 キーワードの入力は慎重に。また入力や変換のミスを極力減らすため、単語ごとに区切って入力することをおすすめします。

Q33. ISBNやNCIDって何?

 書誌の詳細情報にある項目ですね。
 ISBNInternational Standard Book Numberの略で、その本に付与された世界標準の識別番号です。世界中のどこの本屋さんにいっても「このISBNの本をください!」と言えば、店員さんはスムーズに探してくれるはず。
 NCIDはNacsis-Cat IDの略で、その書誌に付与された大学図書館共通の識別番号です。

 こういった識別番号を使うと文献管理がぐっと楽になります。ぜひ活用してみてください。

Q34. 請求記号はそれぞれの資料に固有の記号ではないの?

 同じ請求記号を持つ資料はたくさんあります。
 請求記号は、資料の内容を表した「分類記号」と、著者などの頭文字3文字で表した「著者記号」の組み合わせで成り立っています。
 たとえば現代日本の小説なら「913.65」という分類記号が与えられ、著者が村上春樹ならMURとなります。村上春樹が書いた小説はどの本も913.65/MURになりますね。

 資料に固有の記号(数字)としては、それぞれの図書館資料には資料IDという10桁の数字が付与されています。これは資料を特定する固有の番号で、図書館職員が資料を管理する際に使用しています。

Q35. OPAC上でサンプルとして数ページ確認することができれば、自分が求める資料を見つけやすくなると思う。

 残念ながら著作権法上、図書館がそのようなサービスを行うことは難しいのが現状です。AmazonGooglebooksといった外部サービスでは一部の図書のサンプルページが公開されていますので、併用してみてください。
 またOPACの検索結果からリンクが貼られている紀伊国屋WebCiNii Booksのページで内容・目次情報が確認できるものが多くあります。そちらも参考にしてください。

*1:札幌学院大学の所在地は江別ですが、2021年に新札幌キャンパスを開設しました。それに伴い、図書館も江別本館と新札幌分館に分かれています。

*2:学内者限定のサービスです。

*3:入学直後に行われる新入生ガイダンスでは、図書館の利用マナーの案内、館内ツアーを行っています。

*4:利用者の皆さんも、大事に扱ってくださいね。

*5:両キャンパスあわせて。データベースのみを含む。

*6:図書館ボランティアは新メンバーを募集しています。気になった方はカウンターでお尋ねください。

*7:図書館資料を複写する専用のコピー機です。

*8:収録データベースの一覧など、詳しくはCiNii Researchの「ヘルプ」のページでご確認ください。